社団設立背景
法定雇用率の相次ぐ引き上げ、精神障がい者の雇用義務対象への追加等を背景に、近年身体障がい者のみならず、精神障がい者の雇用が急速に拡大してきていています。一方で、企業側には「適した業務を見つけ難い」「職場になじむのが難しい」等の理由で精神障がい者雇用に対する抵抗も存在します。そうした現状においても、法定雇用率を満たすために、ケア体制が整わない中での雇用が行われている状況となっています。このようなことから、雇用主(企業)と被雇用者(障がい者)とのミスマッチの状況が加速し、離職率の増加にもつながっています。これらの問題は近年、社会問題化しており、精神障がい者の雇用環境の整備は喫緊の課題となっています。
そこで、彼らの才能を開花させ、適した業務の幅を拡げた状態で、雇用主、被雇用者との間でのミスマッチをなくし、働きやすい環境を社会に普及させることが、非常に、意義が高いと考えます。それだけでなく、障がい者が働きやすい環境を提供することは昨今の少子高齢化問題などによる就業人口の低下に対する一つの解にもつながるものであると確信しています。